施工/鉄塔局
安全確認から始まるモバイルエンジニアの1日
十分な施工技術は安全への信頼があってこそ発揮できる
1999年入社
電気科卒
モバイルエンジニア 主任
施工/鉄塔局という仕事
鉄塔局での私の主な業務は、通信鉄塔にアンテナや装置等を設置し、電源を接続するまでの一連の施工を行う無線設備の設置工事になります。鉄塔は低いものでも30メートル、高いものでは50メートルにもなるため、作業には非常に危険な高所作業が伴うことから、現場では安全朝礼や安全装備のチェック、安全設備の設置確認等、作業開始前に徹底した安全管理が実施されます。
これら安全への信頼がなければどんなに優れた施工技術も十分に発揮することはできません。また、通信サービスが変わるごとに設備も変わるため、新しい技術への関心を常に持ち続けていくことが、私たちモバイルエンジニアには求められています。
「怖さ」を認識することが安全行動と危険予知につながる
鉄塔へのアンテナ取付作業では、まず地上でアンテナなどの部材を吊り上げるためにロープなどを取り付けたりする玉掛け作業から始まり、吊り上げの準備が整い「地切り」が行われます。これは、吊り荷が浮き上がる直前、ワイヤーが張った状態で停止し、玉掛状態が正常であることを確認する作業で、吊り上げる前に吊り荷の振れ、落下など万が一の事態に備え周囲の安全を確認する作業になります。当然、吊り上げる方の鉄塔上部にも作業員が必要で、実際に梯子を使って30メートル以上を登って行くわけです。普通ではあり得ない高さですよね(笑)。私も最初はもちろん足もすくみましたし、片手がどうしても怖くて鉄塔の部材から離せませんでした。もちろん今は経験を積んだ分、高所作業には慣れましたが、怖さに慣れることが一番危険だと思っていて、この「怖い」という思いを常に強く持ち続けることにより「落としてはいけない」「自分も落ちたくない」という意識が強く働き、「安全行動」や「危険予知」につながっていくと思っています。
施工/鉄塔局 ある1日
出社
メールチェック、
本日の作業再確認、測定器
・工事材料積み込み
TS(※テクノステーション)
から現場へ移動
現場到着
TBM(Tool Box Meeting)
実施
危険工程の事前準備、
作業箇所・危険ポイントの再確認
昼休み
危険工程完了、
試験工程実施、
基地局正常性の確認
危険工程終了連絡
現場の整理整頓、
自主検査実施
現場からTSへ移動
TS到着
担当現場の進捗確認、
進捗管理
メールチェック、
現場日程調整・工程管理、
図面精査
退社